【英靴】クロケット&ジョーンズのおすすめ革靴5モデル紹介します

革靴

今回はイギリスの革靴ブランド「Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)」の革靴を紹介させていただこうと思います。革靴に多少興味を持たれている方なら一度は耳にしたことあるのではないでしょうか?

初めてクロケット&ジョーンズの革靴を購入したのが2年前になりますが、一度履いてみるとその魅力に憑りつかれてしまい半年前にはもう1足購入し現在2足所有しています。

実際に所有し履いている私が、これからクロケット&ジョーンズの革靴を購入してみたいなと思っている方へおすすめしたい革靴を5種類紹介させていただこうと思います。

 

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Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)とは?

Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)は1879年に革靴の聖地とも言われているイギリスのノーザンプトンで、ジェームズ・クロケットとその義兄弟であるチャールズ・ジョーンズによって創設されたブランドです。

創業から今日に至るまで140年以上の長い歴史があり、今でこそイギリスを代表する革靴ブランドとして確固たる地位を築いていますが、近年に至るまでは高級革靴ブランドのOEM(相手先ブランド生産)を手掛ける裏方的な仕事で功績を収めてきました。革靴の王様と称される「ジョン・ロブ・パリス」や「ジョージ・クレバリー」などの革靴の生産も行っているので生産技術や品質は保証されている事が伺えます。

近年では、スパイ映画「007シリーズ」でボンド役の俳優が着用した事や自社ブランドを前面に出したブランディングなどが功を奏し、英国老舗革靴ブランド「Crocket&Jones(クロケット&ジョーンズ)」として世界にその名を広めていきます。

 

メインコレクションとハンドグレードコレクションについて

クロケット&ジョーンズの革靴を製造する工程の1つ1つが職人の手作業で進められており、1足の革靴を作るのに約8週間要するなど手間暇かけて作られています。クロケット&ジョーンズの革靴は「メインコレクション」と「ハンドグレードコレクション」の2種類のラインから構成されています。メインコレクションの上位ラインに当たるのがハンドグレードコレクションと覚えていただけるといいと思います。

 

メインコレクションとハンドグレードコレクションの違いは?

  • アッパーに使われる革の違い
  • ソールの仕上げ方法の違い
  • インソール仕様の違い

 

一般的に革靴に使われる牛の革は歳を取るにつれて革が硬くなり、若い子牛の革はやわらかくキメが細かいので上質な革と言われています。上位ラインのハンドグレードコレクションの革靴には生後3ヵ月以内の子牛の革(ベビーカーフ)が用いられており、素材から最高級なものを選び製造されたモデルとなっています。

 

左:スコッチグレイン 右:クロケット&ジョーンズ「オードリー」

クロケット&ジョーンズのメインコレクションの革靴は左側の写真のようにアッパーとソールを縫い合わせた糸が表に見えるような仕上げ方法で縫製されていますが、ハンドグレードコレクションのソール(靴底)は右側の写真のように縫い目が無く糸が表に出ないような縫製方法で仕上げられています。

このようなソールの仕上げ方法を「ヒドゥンチャネル」と呼び、縫い目が無く糸が表に見えないソールは、見た目に優れて美しい事から高級な革靴はこの縫製が用いられる事が多いと言われています。

メインコレクションのインソールは土踏まず付近まで敷かれているハーフソール仕様になっており、かかとに入っている「Crockett&Jones」のブランドロゴは金色のプリントになっています。ハンドグレードコレクションはインソールがつま先まで敷かれており、ブランドロゴは型押しとなっています。

メインコレクションとハンドグレードコレクションの革靴はかかとのロゴが型押しか金のプリントかを見れば簡単に識別するできます。

 

クロケット&ジョーンズの定番モデル5選

イギリスの革靴ブランド「クロケット&ジョーンズ」の定番かつおすすめな革靴を5種類紹介させていただきます。

 

AUDLEY(オードリー)

クロケット&ジョーンズの数あるモデルの中で一番人気といっても過言ではないハンドグレードコレクションの革靴「Audley(オードリー)」。ストレートチップというビジネスシーンや冠婚葬祭などあらゆるシーンで履ける万能な革靴である事や無駄をそぎ落としたシンプルなデザインとエレガントさが支持され人気なモデルとなっています。

オードリーは#337というラストが使われていますが、日本人向けにかかとを小振りにしたラスト(#367)を使用した「オードリー3」というモデルも存在します。私は両方試着しましたが、かかとのフィット感がオードリー3の方がよかったのでそちらを購入し履いています。

時代の流行に左右されない革靴のスタンダードとも言えるストレートチップという形状の革靴なので1足持っておいて損はないと思います。

 

BELGRAVE(ベルグレイブ)

出典:https://tradingpost.jp/

トゥの切り替え部分に穴飾りが施されたパンチドキャップトゥというデザインの革靴が「BELGRAVE(ベルグレイブ)」です。オードリー同様こちらの革靴もハンドグレードコレクションに位置付けられたモデルとなっています。つま先に穴飾りが施されているので、シンプル過ぎず派手すぎないさりげない所長をしたい方にはもってこいなモデルです。

先ほど紹介させていただいたオードリーとベルグレイブで悩んでおり、ストレートチップの革靴を所有していなかったので私はオードリーを購入しましたが、ストレートチップの革靴は持っており遊び心がある革靴を探している方には非常におすすめです。

 

CAVENDISH(キャベンディッシュ)

出典:https://tradingpost.jp/

CAVENDISH(キャベンディッシュ)は、ローファーの甲の部分に飾り(タッセル)が付いたタッセルローファーという形状の革靴になります。タッセルローファーはアメリカの革靴メーカー「Alden(オールデン)」によって1948年に作ったのが始まりとされています。

クロケット&ジョーンズのキャベンディッシュはシャープなシルエットと程よく丸みを帯びたトゥなどが英国の雰囲気を醸し出しており、スーツやジャケパンなどにも合わせられるようなすっきりとした革靴となっています。

キャベンディッシュは、アッパーにスエードやコードバンなど様々な革が使われたモデルがラインナップされています。色も革も多くの種類が出ているので自分好みのモデルを探してみるのはいいのではないでしょうか。

 

コードバンモデル

スエードモデル

カーフモデル

 

 

MORETON(モールトン)

出典:https://tradman-dc.com/entry/2022/02/26/200000

クロケット&ジョーンズのカジュアル革靴としてに人気なモデルが「MORETON(モールトン)」です。こちらはアッパーの切り替えにU字型のチップを用いた事からUチップと呼ばれるデザインになります。

クロケット&ジョーンズのモールトンは農作業や狩猟などの際に履くカントリーシューズとして認知されており、フォーマルなシーンではなくカジュアルなシーンで履くことを想定して作られています。その為革靴のソールにはリッジウェイソールと呼ばれるラバーソールを採用しているので、急な天候の変化にも対応できるなど全天候対応の万能な革靴となっています。

ブログ仲間のだっちさんが詳しくまとめているので、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

 

 

CONISTON(コニストン)

クロケット&ジョーンズのカントリーブーツを代表するモデルが「CONISTON(コニストン)」です。カントリーブーツは通気性を高めるために、ブローグと呼ばれる穴飾りを施したデザインが多いですが、コニストンにはブローグは無くストレートチップのようなシンプルなデザインなので様々なシーンで履くことができるのも魅力です。

ソールにはダイナイトソールを使用しアッパーの革にはスコッチグレインレザーが使用されているので、多少の傷や悪路などは気にせずガシガシ履ける事やシルエットもスマートなので武骨なブーツが苦手と言う方にもおすすめしたいアイテムとなっています。

 

まとめ

これからクロケット&ジョーンズの革靴を購入を考えている方へ刺さればと思い5種類革靴を紹介させていただきました。シンプルなストレートチップやパンチドキャップトゥなどのデザインからカントリーシューズやレースアップブーツまであらゆるジャンルの革靴を生産しており、非常に守備範囲の広い革靴ブランドだなと改めて実感しました。

比較的手の届きやすいメインコレクションからワンランク上のハンドグレードコレクションを持ち合わせているなど、革靴初心者から上級者までカバーできるのもクロケット&ジョーンズの革靴が人気である所以でもあるかもしれません。

この記事を書いた人
ちゃんべー

デニム・革靴・革小物など経年変化するアイテムの紹介に特化したファッションブログ「経年変化を嗜む」を運営する、北関東在住の30代会社員です。
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コメント

  1. だっち より:

    ご紹介ありがとうございました。

    私はモールトンが初クロケットでしたが、いかにも英国靴らしいかっちりとした履き心地に嵌まっています。

    次はドレスシューズを狙いたいと思いつつ、定番のキャベンディッシュにも惹かれます。バリエーションの豊富さも魅力ですね。

    • やっぱりキャベンディッシュ惹かれますよね。
      私はコインローファーのボストン(スエード)かキャベンディッシュのコードバンで迷ってます。

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