筆者ねこすけは古物好きです。
思えば子供のころから「古いもの」が好きでした。たとえば、実家の2階にずっと眠っていた古箪笥。親戚の家にあった昭和の家電や食器。祖母が洋裁に使っていた足踏みミシン。母からのおさがりの浴衣(それも、祖母が縫ったもの)。
大人になってから、今度は「あえて」古着や古家具を買うようになりました。
今回は、筆者の思う古着の良さと、古着の街・東京 高円寺をご紹介します。
ねこすけは古着好き
古着の魅力について
古着とは、一度誰かの手に渡った服のことです。英語では used clothes(ユーズド) や secondhand clothes(セカンドハンド) と言います。
昨年誰かが買った服も、何十年か前におばあちゃんが着ていた服も、全部、古着です。
トレファクスタイル、セカンドストリート、ブックオフなどの古着屋は全国にあり、利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
またここ数年はフリマアプリの台頭により個人間での古着売買も盛んに行われるようになりました。
古着、なかでもヴィンテージ
古着の中でも私が好きなのは、海外の vintage clothes(ヴィンテージ) です。
ヴィンテージにはっきりとした年数の定義はありませんが、製造から30~100年程度経過しているものに対して使われることが多いです。
ヴィンテージと似たような言葉に antique(アンティーク)があります。アンティークはフランス語で「骨董品」という意味で、「製造から100年以上経過した手工芸品・工芸品・美術品」と明確に定義されています。
アメリカの通商関税法で1934年に定義されたもので、のちにWTO(世界貿易機関)も採用したことにより現在は世界的な基準となっています。
少し逸れましたが、改めて、私の思うヴィンテージ服のおすすめポイントです。
海外から来た、何十年か前の服。まず他人と被ることはありません。
私は特にレーヨンが使われているものが好きです(ビスコースと記載されていることもあります)。
滑りが良くて柔らかく、手触りだけでテンションが上がります。
冬物にはウールが良く使われています。
現代で多く流通しているアクリル製のニットに比べて重みがあったり、洗濯が難しかったり、という点もありますが、やはりウールのどっしり・ざっくりした質感は良いものです。
気に入ったデザインの服で、状態が良くサイズが自分に合っていたら、それは運命の出会い。何十年という時を越えて、海を越えて今ここにある服。
良い状態で出会えているの、なんだかすごくないですか?
ヴィンテージ服は一期一会なところに大きな価値があります。これは古着屋の店員さんに言われてから「その通りだな」と思うようになりました。私が着るのはいわゆる「ノーブランド」の服が多く、出会いが私にとっての価値になっています。
古着の街 高円寺
東京で古着を探すなら、まずは高円寺をおすすめします。
この街、一日いられます。
ハマると抜け出せない、個性を持った街
サブカルチャーの街、古着の街、高円寺。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
東京をまっすぐ東西に走るJR中央線で新宿から約10分。駅を出ると北にも南にも商店街があり、どの時間帯に行っても人が多く活気のある街です。
高円寺で有名なのは、古着、カレー、飲み屋、音楽…若いお笑い芸人が住む街としても名前が挙がりますね。古着屋さん、スタジオ、おしゃれなカフェや飲み屋など若者向けのお店が集まっており、どっぷり趣味にはまりたい方にはおすすめです。
一人暮らしもしやすいです。逆に、八百屋さんや昔からやっているごはんやさんなども多く、ずっと高円寺で暮らしている方が多いこともわかります。
私はよく一人でぶらぶらと高円寺を歩きますが、ちょっと派手な古着を着ていても全然浮きません。それぞれが自由に過ごしていて、どんな個性もなんとなく馴染みます。穏やかな空気でありながら、様々な個性を受け入れてくれる街だと思っています。
高円寺っぽい古着
これはあくまで私の感覚ですが、一口に海外古着と言っても、少し系統というかカラーがあるのでは、と思っています。たとえば、「原宿っぽい」古着は、アメリカンで太陽が似合う明るい色。「下北沢っぽい」古着は、コントラストが強いはっきりした柄。
「高円寺っぽい」古着はどうでしょうか?少し大人向けで「ヴィンテージ」の味が強めな気がします。色が落ち着いていて、モノトーンの服と合わせやすいです。オフィスに着ていけるものも多く、会社員の普段使いにもおすすめです。
おすすめショップ
数ある高円寺の古着屋さんの中から、ほんの一部ですがおすすめショップをご紹介します。
BIG TIME

画像:高円寺百貨店より https://koenji-depart.com/shop_info/big-time/
全国に7店舗を展開。高円寺店は駅南口に延びるパル商店街にあります。2020年にリニューアルし、現在は3階まで古着が所せましと並んでいます。
Small Change

画像:公式HPより https://www.smallchange.jp/shop_koenji.html
全国に4店舗を展開。パル商店街の中、先ほどのBIG TIMEよりも南へ進んだところにあります。
普段使いできる服に加え、華やかなドレスやドレス小物まで揃えています。ドレスアップの機会があるけど人とはちょっと違うのがいいな…という方は一度覗いてみてください。
Frescade

画像:GINGER webよりhttps://gingerweb.jp/timeless/person/article/20210423-haruna_kawaguchi_suginamiku
雑誌GINGER 2021年6月号で取り上げられたお店です。2020年に店舗が移転し、以前よりかなり広くなりました。
映画のセットのようなおしゃれな店内には上質なヴィンテージが並んでいます。定期的にインスタライブも発信しているのでぜひチェックしてみては。
まとめ
大好きなヴィンテージ服と高円寺。
まだまだ紹介しきれません。
この記事が誰かのヴィンテージ入門のきっかけになればうれしいです。
吉祥寺編はこちら
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