バブアーの匂いを取る方法は!?オイル抜きの手順について

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最近人気が再燃しているイギリスのブランド「Barbour(バブアー)」のオイルドジャケットを先日古着で購入させていただきました。

バブアーのオイルドジャケットは、表面の生地にワックス(=オイル)を塗る事によって雨や風から身を守ってくれるジャケットで、その男臭い武骨な雰囲気からカジュアルなシーンでもジャケットの上に羽織りドレススタイルなどにも合わせられるという振り幅の広さが多くの方から支持されているポイントなのではないでしょうか。

ところが、一度購入した方や袖を通した方なら分かると思いいますが表面にワックスを塗っているのでベトベトして特有の匂いを放ちます。

このオイルドジャケット特有のベトつきや匂いが苦手で購入を敬遠している方や古着で購入したオイルドジャケットの匂いがキツくて何とかした方に、オイルドジャケット特有の匂いを取る方法をご紹介していこうと思います。

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バブアーのオイルドジャケット独特の匂いの原因は!?

バブアーのオイルドジャケットはカビ臭い匂いであったりクレヨンの匂いなどと表現される独特の匂いがします。

このバブアーのオイルドジャケットの独特の匂いは、生地に塗られたワックス自体が酸化し特有の匂いを放つ事やカビや雑菌などが繁殖し匂いを放つようになります。

コットン生地にワックスを浸み込ませたジャケットなので、保管する場所によってはカビなどが繁殖しカビ臭い匂いであったり、古着などのバブアーでは当時の匂いが強いワックスが塗られたジャケットなど独特の匂いを放ちます。

バブアーのジャケットの中には同じ形でもワックスを使っていないノンワックスタイプのジャケットもあります。どうしてもオイルドジャケットに抵抗がある方はこちらのの記事を参照ください。

バブアーのオイルドジャケットについてマイナスな事を書いていますが、アンチではありません。(笑)先日バブアーのオイルドジャケットを購入し、むしろオイルドジャケットの魅力に憑りつかれてしまったしまった側の人間です。

そこで匂いが気になる方や匂いが苦手でバブアーを敬遠されてる方にも、独特の匂いを消す方法を実際に私が古着で購入したビューフォートというモデルで試していこうと思います。

バブアーのオイルドジャケットの匂いを取る方法

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バブアーのオイルドジャケットの洗濯表示を見てみると、

  • 家庭用洗濯機 ✕
  • 漂白 ✕
  • アイロン ✕
  • ドライクリーニング ✕

匂いやベトつきを取る為に家庭用の洗濯機で丸洗いやクリーニング屋でドライクリーニングもNGとされています。なので、家庭でできる匂いを消す方法は風通しのいい所へ置いたり、ブラッシングで埃を払ってあげる程度の事しかできないと思います。

そこで、匂いやワックスのベトつきが気になって仕方がないという方に、オイルドジャケットには禁断とも言われている「オイル抜き」と呼ばれる手洗いで洗濯する方法が存在します。

オイル抜きの手順

  1. 洗剤を使用し手洗い
  2. 洗濯機は使わずに脱水を行う
  3. 天日干し

実際に古着で購入したバブアーのビューフォートを上記の手順で「オイル抜き」を行ったので手順を説明していこうと思います。

1、洗剤を使用し手洗い

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私の場合は浴槽に40℃程度のぬるま湯を張り、バブアーをじゃぶじゃぶ水洗いしていく要領で洗っていきます。ジャケットの表面に付着していた汚れやワックスが落ちて水の色もだいぶ変わりました。(自主規制の為画像は無し)

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ぬるま湯でじゃぶじゃぶ洗っただけでは、匂いやワックスは完全に落ちないのである程度洗浄力が強めの家庭用の洗剤を投入します。

2、洗濯機は使わずに脱水を行う

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バブアーのジャケットを洗剤の溶けた水に浸した後にしっかりと洗剤をしっかりと落とすために40℃程度のぬるま湯で濯いでいきます。濯いだ時に洗剤の泡などが出なくなるまで3~4回程度濯ぎました。

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しっかりと濯ぎ終わった後は浴室に吊るして水分をある程度飛ばします。通常の衣類であれば洗濯機の脱水を行いますが、バブアーの場合は型崩れや洗濯機に汚れが移ってしまうので、自分の手で水分を絞り出し脱水を行います。

3、天日干しで乾燥を行う

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変な形にならないようにシワや形を整えて天日干しを行い乾燥させます。曇りの日や室内などに干しておくと生乾きなどで雑菌が繁殖し匂いの原因にもなるので、晴れた日に行うのがいいと思います。

バブアーのジャケットが充分に乾いたらオイル抜きの手順は以上になります。表面のワックスはほとんど取れてしまうので、必要な方はこの後リプルーフと呼ばれるワックスを塗り込む作業を行う事でオイルドジャケットが復活します。私はジャケットがベタベタするのでリプルーフは行っていません。

オイル抜き後の匂いについて

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バブアーのオイルドジャケットをオイル抜きと呼ばれる方法で洗浄していきました。洗う前はクローゼットに入れられないほど独特の匂いを放っており、非常に頭を抱えていました。

しっかりと濯ぎを行った後に充分な乾燥を行ったバブアーのビューフォートに鼻を近づけて匂いを嗅いでみると、匂いが全くしない訳ではありませんがだいぶ匂いは軽減され人前で着ていても迷惑にならない程度にまでなりました。これでクローゼットに入れていても他の衣類に匂いが移る心配は無くなりました。

オイル抜き後の生地の風合いについて

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オイル抜き後f:id:the1991:20210227165451j:image

左側がオイル抜きを行う前で右側がオイル抜き後のバブアーのビューフォートです。オイルドジャケットの風合いなどは全く洗う前と変わっていないのが写真でも見て分かると思います。

オイル抜き前f:id:the1991:20210227165528j:image

オイル抜き後f:id:the1991:20210227165531j:image

左側がオイル抜きを行う前で右側がオイル抜き後のポケット付近の写真です。左側はワックスが残っているので光沢がありモチモチとした質感でしたが、右側のオイル抜き後はパサパサと乾燥した感じの質感になっています。

オイル抜きを行うことで、表面のワックスは100%ではありませんがだいぶ落とすことができます。雨などからの耐水性は下がってしまいますが、オイルドジャケット特有のべたつきはだいぶ軽減されました。

まとめ

バブアーのオイルドジャケットの匂いを取る方法として、「オイル抜き」を紹介させていただきました。オイル抜きを行うメリットとデメリットをまとめさせていただきました。

メリット

  • 特有の匂いは軽減される
  • 生地表面のベトときを抑えられる

デメリット

  • 防水性能が低下する
  • オイルドジャケット特有の光沢感が軽減する

オイルドジャケットの機能面である防水性能や光沢感などは軽減してしまいますが、生地に付いたワックスのベトつきでスマホが油まみれになることや独特匂いが気にならなくなるので匂いやベトつきが気になる方は一度試してはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
ちゃんべー

デニム・革靴・革小物など経年変化するアイテムの紹介に特化したファッションブログ「経年変化を嗜む」を運営する、北関東在住の30代会社員です。
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