ホワイトハウスコックスの愛用ウォレットとともに想いを語る

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2022年10月、革製品の世界的メーカーWHITEHOUSE COX(ホワイトハウスコックス)が年内で生産終了すると発表しました。ニュースを見て「え!?」と思わず声が出てしまったほどの衝撃でした。あと1ヶ月か…寂しいな…ということで、今回はねこすけ夫の愛用ロングウォレットを眺めながら、ホワイトハウスコックスについて書いてみたいと思います。

 

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WHITEHOUSE COX(ホワイトハウスコックス)とは

1875年にイギリス・バーミンガムの北西にあるウォルソールで創業した革製品メーカー、ホワイトハウスコックス。創業者はホワイトハウス氏とサミュエル・コックス氏で、二人の名前を合わせたブランド名になっています。日本の正規代理店はグリフィンインターナショナルです。

2022年10月1日、グリフィンインターナショナルは公式サイトでホワイトハウスコックスの生産終了についての手紙を公開しました。
手紙の中には、147年の歴史の幕に閉じること、後継者の不在が理由であること、そして長年の日本での事業展開への感謝と友情が綴られています。

Whitehouse Cox、SETTLERに関する重要なお知らせ | Griffin International Ltd. | 株式会社グリフィンインターナショナル
この度、弊社取り扱いブランド「ホワイトハウスコックス」および「セトラー」は英国ホワイトハウスコックス社の事業廃止に伴い、2022年12月末日をもって生産を終了させていただくこととなりました。

 

イギリスの革製品ブランド御三家

イギリスの革製品ブランド御三家をご存知でしょうか?スーツを着るビジネスパーソンなら聞いたことがあるかもしれませんね。ETTINGER(エッティンガー)、Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)、GLENROYAL(グレンロイヤル)の3ブランドです。3ブランドともブライドルレザーを使用しており、英国紳士らしい品のある製品を生み出しています。

エッティンガーは1934年、グレンロイヤルは1979年創業のため、ホワイトハウスコックスは御三家の中でもダントツの老舗ということになります。

 

ラルフローレンのOEMも

もともと高級馬具メーカーとして創業したホワイトハウスコックス。実はその名が広まったのはラルフローレンのベルトのOEM受注がきっかけでした。1970年代後半イギリスの高級百貨店でホワイトハウスコックスの製品を目にしたニューヨークのデザイナー・ラルフローレンが、ポロブランドのベルトをホワイトハウスコックスに依頼したのが転機となり、世界中に名が知れ渡ったそうです。

 

日本での人気モデル

ホワイトハウスコックスといえば、私はアイテムとして最初に財布が思い浮かびます。日本で人気があるのは、三つ折り財布、二つ折り財布、長財布かと思います。

 

三つ折り財布 S7660

画像:公式オンラインショップより https://www.frame.jp/products/detail/9659

ホワイトハウスコックスのアイコンと言えば、この通称「三つ折り」。財布業界に三つ折りブームをもたらした傑作と言われています。小さなサイズ感の中に大きなコインケースを有し、抜群の収納力と使いやすさを誇ります。丸いフラップがかわいいですね。

 

二つ折り財布 S7532

画像:公式オンラインショップより https://www.frame.jp/products/detail/9656

コインケース付きの二つ折り財布。ホワイトハウスコックスの中でも歴代ベストセラーモデルだそうです。コンパクトな中に4枚のカード、お札、硬貨が収納できます。お札れが2つに分かれているため、領収書などの保管をしたい方に便利です。

 

ロングウォレット S9697L

画像:公式オンラインショップより https://www.frame.jp/products/detail/29800

ザ・英国紳士といった雰囲気のロングウォレット。スリムでシンプルな中に、カードが8枚と、お札、硬貨がすっきり収まるモデルです。

以前は「S9697」というモデルが販売されていましたが、現在は全長が1cm長い「S9697L」というモデルに変更されています。「S9697」では日本のお札が少し入れづらかったのですが、「S9697L」では解消されています。

 

愛用品から見るホワイトハウスコックス

ねこすけ夫が所有しているのは、前出のロングウォレット「S9697」のHOLIDAY LINE。ホリデーラインというのは、ホワイトハウスコックスが毎年クリスマス時期にリリースする期間限定アイテムラインです。ハウスロゴの刻印の位置やステッチカラーが定番とは異なっています。

数年前にFREDY & GLOSTERで購入し、3〜4年使用していました。モデル変更前の「S9697」で全長が短いため、ちょっとお札の出し入れがしづらかったようですが、色や雰囲気が好きでしばらく使っていたようです。

 

イングリッシュブライドルレザー

お馴染みのブライドルレザーを使用したモデル。外側はブラックですが、しばらく使わずに置いていたせいか白い粉状のブルームが見られます。ブライドルレザー特有のブルームは購入時の新品の状態でよく見られますが、ブルームとは、革を保護するために染み込ませたグリース成分が凝固したもの。ブルームが浮いているのを見ると、数年経過した今でも革を汚れや水分から守ってくれているのがわかります。

 

何年経っても鮮やかなカラーレザー

外側はシックなブラックですが、内側はビビッドなレッド。この内側ツートンのさりげなさと色の鮮やかさにも、英国ブランドらしさを感じます。何年も経ち使用による汚れや擦れ傷は見られるものの、レッドの鮮やかさはそのまま。長く使っていてずっと格好いいって、なんだか英国紳士感がありません(笑)?

 

職人の手から生み出される確かな品質

小さく刻印されたHAND MADE IN ENGLANDの文字。ホワイトハウスコックスは、イギリスにある自社工場で、職人の手によるハンドメイドですべての製品を生み出しています。職人の手を通るため、革の状態確認から縫製まで含め、高い品質で安定して生み出すことができるのですね。

 

まとめ

大人になって革小物に憧れを持つようになり、ホワイトハウスコックスの財布を雑誌で見たときのことを思い出します。生産終了はとても悲しいですが、ハンドメイドを自社の誇りとして創業当時から守り続けたこと、その姿勢には深い敬意を表したいと思います。
ホワイトハウスコックスについてはちゃんベーさんも書いていますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

この記事を書いた人
ねこすけ

関東在住、会社員。
ブーツ、革小物、眼鏡、ヴィンテージの服や家具が好き。
無印良品の木の家に住んでいます。Instagramでは家や日々の暮らしについて発信中。

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