革製品ブランド「Hender Scheme(エンダースキーマ)」のヌメ革を使用した長財布が昨年の11月に購入してから約8ヵ月が経過しました。1年経過したら経年変化の様子を記事にしようと思っていますが、今回は財布に気になるシミを発見してしまいました。
こちらが8ヶ月が経過したエンダースキーマーの長財布です。梅雨の時期などの突然の雨が財布にかかってしまったせいか、斑にシミが発生してしまっています。どうやら「水シミ」と呼ぶみたいです。
赤枠で囲ってある財布の縁の箇所に水シミが発生しています。雨や水滴などが付いてしまった箇所が部分的に色が濃くなってしまってしまった事が水シミができる原因です。対処法としては、革全体を水などで濡らし色の濃さを均一にする方法があります。革財布に限らず革靴などでも同じ方法で水シミを目立たなくすることが出来るので、今回私が行った方法を紹介して行こうと思います。
革製品に付いてしまった水シミを目立たなくする方法
私が実際に行った手順をまとめさせていただきました。あくまで一例なので行う場合は自己責任でお願いします。
- 固く絞った雑巾などで革全体を濡らす
- 直射日光が当たらない日陰で乾燥させる
- デリケートクリーム等で革に栄養を与える
- 豚毛ブラシでブラッシングを行いクリームを浸透させる
1、固く絞った雑巾などで革全体を濡らす
まず硬く絞った雑巾などで財布全体を濡らしていきます。ゴシゴシと拭かずに怪しくポンポンと水分を革に染み込ませるような要領でやっていきます。
雑巾で財布全体を湿らせました。拭く前と比べて革の色が水分を含んだことによって濃くなったのが分かるでしょうか。水シミが出来ていた箇所もそうでない箇所も色の濃さが均一になりました。
2、直射日光が当たらない日陰で乾燥させる
財布全体を濡らし色の濃淡を均一にすることができたので、革に含んだ水分を乾燥させます。しっかりと乾燥させないと色移りやカビなどの原因になってしまうので、1日程度日光などが直接当たらない窓際など風通しの良い所で乾燥していきます。
こちらの写真が約1日程乾燥させた長財布の写真になります。絞った雑巾で革全体を濡らして乾燥しただけで水シミはご覧の通り消えました。
ただこのままでは革の油分が抜けてしまった状態なので、乾燥したカサカサの状態なのでデリケートクリームなどで油分を補給してあげます。
3、デリケートクリーム等で革に栄養を与える
人も顔を洗った後は乾燥を防ぐために化粧水や乳液を付けると思いますが、革も同じで水で塗れた革は油分や養分を入れてあげる必要があります。コロニルのシュプリームクリームを財布全体に塗り失った養分を与えてあげます。
シュプリームクリームを全体に塗りましたが、若干革が乾燥しており質感がカサカサしていたので蜜蝋などが含まれている「ラナパー」を追加で使用しました。
ラナパーを財布全体に塗っていきました。色が若干濃くなり蜜蝋が加わった事もありモチモチとした質感になりました。
4、豚毛ブラシでブラッシングを行いクリームを浸透させる
豚毛ブラシでブラッシングを行い塗ったクリームを革に浸透させていきます。ブラッシングを行う事で革の光沢感が増し綺麗な仕上がりになってくれます。
手入れ後のエンダースキーマの長財布
水シミを落とし油分を革に塗ったことによって、細かな傷や汚れなどは目立たなくなり色味が気持ち濃くなりました。ヌメ革は傷や汚れが目立ちやすいので、定期的にメンテナンスをしてあげないといけないなと思いました。
手入れを行う前と比べて水シミはほとんど目立たなくなりました。水シミなどを今後極力付かない様にしたい方は防水スプレーなどをこの後かけてあげると水シミが付きにくくなると思います。
まとめ
最後に手入れ前と手入れ後のビフォーアフターの画像を載せておきます。水で濡らしクリームを塗ったこともあり、革の色味が濃くなりまエイジングがだいぶ進行しました。
革製品に付いてしまった「水シミ」を目立たなくする方法を実践させていただきました。ヌメ革だけに限らず革靴などにも応用できるので、水シミなどが気になっている方はお試しいただければと思います。
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