そろそろ気温も高くなりレザージャケット(通称:革ジャン)を着る機会も減り、来シーズンに向けて衣替えを行い革ジャンをクローゼットの奥にしまうタイミングなのではないでしょうか。
せっかく購入した革ジャンを長く大事に着続ける為には、シーズンの終わりにしっかりと正しい手入れを行う事がとても重要です。適切な手入れを行えば何十年と着続けられるレザーのジャケットの私なりの手入れの方法を今回紹介させていただきます。
今回手入れで紹介する革ジャンは半年前に購入したルイスレザーズのサイクロンというカウハイドという革のジャケットです。もし同じルイスレザーズのジャケットをお持ちの方やカウハイドの革のジャケットをお持ちの方の参考になればと思います。
革ジャンの手入れの手順について
手入れの手順を説明する前に今回手入れを行う革ジャンの情報をお伝えしておきます。
ブランド | Lewis Leathers | ||||||
モデル | #441T TIGHT FIT CYCLONE | ||||||
色 | ブラック | ||||||
素材 | カウハイド | ||||||
購入時期 | 2023年11月 |
今回手入れする革ジャンはLewis LeathersのCYCLONEというモデルで、革は牛革(カウハイド)を使用ています。
2023年の11月に新品で購入し初シーズンを着終えたので、初めてのメンテナンスという事になります。
馬毛ブラシで埃落とし
まずは革の表面に付着した埃を落とす為に、馬毛ブラシでブラッシングを行います。ファスナー箇所や衿の裏なども埃が溜まりやすくなっているので、ブラッシングで埃を取り除きます。
今回私は新品で購入後初のメンテナンスなので、馬毛ブラシでブラッシングを行っていますが、古着で購入した方や何度かオイルアップした革ジャンの場合は、リムーバーなどで前に塗ったオイルや汚れなどを拭き取ってからブラッシングを行ってもいいかもしれません。
革へオイルアップを行う
革ジャンの手入れで革を愛でている感覚を一番味わえるのが、革へオイルを塗っていくオイルアップと言う手順じゃないでしょうか。ルイスレザーズの公式が出している専用のトリートメントなどもありますが、私は革ジャン以外にもブーツなどにも使える汎用性の高いオイル「マスタングペースト」を使用しています。
私はブラシや布などは使用せず、指でマスタングペーストを適量取り手に馴染ませ体温でオイルを溶かしながら革に馴染ませるように揉み込みながら塗っていきます。
オイルを革へ多く塗り過ぎてしまうとカビの発生の原因などにもなってしまう恐れがあるので、少量ずつ手に取り薄く伸ばしながら塗る事がポイントです。
写真では伝わり辛いかもしれませんが、革全体にマスタングペーストを塗ったのでしっとりとした質感になりました。
オイルを浸透させるために半日程度寝かせる
全体にオイル塗った後は、ジャケットが型崩れしないようにハンガーに吊るして陰干しを行います。
オイルを塗った事によって革の表面にはオイルが行き渡りましたが、革の内側へ浸透させるために半日程度(約6時間)風通しの良い日陰で陰干しを行います。
豚毛ブラシでオイルを革へ擦り込む
革の内側へオイルを浸透させるために風通しの良い場所で陰干しを済ませた後は、仕上げ作業に移ります。
豚毛ブラシを使用して、革に塗ったオイルを擦り込み革全体にまんべくなく行き渡る様にブラッシングを行います。
以上で革ジャンの手入れ(オイルアップ)は終わりになります。
保管へ
一通り手入れが終わった後はハンガーに吊って保管すると思いますが、革ジャン手入れで一番重要なメンテは保管になります。
革ジャンを保管する際はハンガーなどに吊って保管するのが一般的だと思いますが、革ジャンは非常に重いので吊るハンガーや保管の仕方を間違えると大切な革ジャンの肩が抜けてしまったり型崩れしてしまう恐れがあります。
そうならない為に保管する際は、サイズの合った肩先に厚みのある木製ハンガーに吊って保管する事をおすすめします。
こちらは私が革ジャンの保管用に使用している木製ハンガー「NAKATA HANGER」です。肩先に厚みもあり、サイズも選べるので革ジャンの保管に適したハンガーです。
過去にNAKATA HANGERについて紹介していますので、興味ある方はこちらもご覧ください。
まとめ
革ジャンの手入れの手順を一通り紹介させていただきました。今回紹介した方法はあくまで一例ですので、参考になれば幸いです。
革ジャンは適度なメンテナンスを行う事で永く使い続ける事ができるアイテムですので、オイルアップによって革に適度なオイルや栄養分を与えてあげる事で、艶やハリが保たれるだけでなく、細かなキズや汚れからも守ってくれる効果があります。
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