2年穿いたデンハムのデニムをシーウォッシュするとどうなるのか?

デニム

夏も終わりに差し掛かってきました。

夏祭り・花火大会・フェス(一部を除き)など今年の夏は、夏っぽい事何もしていないなという事に気が付きました。コロナウィルスが猛威を振るっているので仕方ありませんが、何か夏っぽい事したいなと思っている時、何年も前からやろうやろうと思っていたデニムを海水で洗う「シーウォッシュ」を行おうと思い、今夏ついにシーウォッシュを行ってきました。

「シーウォッシュを行うとデニムがいい色落ちをする。」

なんて巷では言われているので、本当にいい色落ちするのかを私が穿き込んでいるデニムを使用して検証していきたいと思います。

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シーウォッシュとは?

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シーウォッシュとは、フランスのブランド「A.P.C.(アーペーセー)」の推奨するデニムの洗い方です。冗談ではなく、A.P.C.の公式ホームページにもきちんと記載があります。

海水

出来るかぎりジーンズを洗わずに履き続け、ジーンズを履いたまま海に入る。乾いた砂でこする。 これを何度か繰り返す。水ですすぎ、太陽にあてて乾かす。

引用元:https://www.apcjp.com/jpn/denim/washing-recipes/

ふざけている分けではなく海水でデニムを洗う「シーウォッシュ」には、デニムが綺麗に色落ちをするちゃんとした理由があります。

海水に含まれる塩分によって過度なインディゴ染料の抜けを防止する効果がある事と乾いた砂でこすることによって色落ちしている箇所とそうでない箇所の濃淡の差がはっきりとでるので、全体的にのっぺりとした色落ちではなく、濃淡のハッキリした色落ちが期待できます。

シーウォッシュを行うデンハムのデニム

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  • 着用期間:24ヶ月
  • 着用時間:1440時間
  • 洗濯回数:3回
  • 乾燥機:0

百聞は一見に如かずと言う事で、週1の穿き込みで約2年経過したデンハムのデニムをシーウォッシュしてみようと思います。極力洗濯は行わずに穿き込んでいましたが、夏場の穿き込みで汗をかいた事もあり衛生的にもよろしくないので、4回目の洗濯は「シーウォッシュ」を行う事にしました。

過去の穿き込みレポートはこちら

 

シーウォッシュのやり方は?

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シーウォッシュの手順
  1. デニムを穿いたまま海に入る
  2. 乾いた砂でデニム全体をこする
  3. 手順1と2を繰り返す
  4. 水で十分すすぎ天日干し

上記がシーウォッシュの流れになります。デニムやデニムジャケットを着用したまま海に入り、浜辺へ上がったら乾いた砂でデニム全体をこすります。この工程を4~5回繰り返し終わった後は、デニムに含んだ海水を水ですすぎ裏返しで天日干しを行います。

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私はシーウォッシュを行う為、知り合い3~4人に声かけましたが全員に断られたので、一人で地元から程近い海へシーウォッシュを行いにやってきました。上下デニムを着て海に入り、乾いた砂を全身にこすり合わせているというキチガイな行動をしていたので、周りの目線が非常に気になりました。幸いお盆を過ぎたので海水浴の客はあまりいなかったので、通報などされずに済みました。(笑)

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デニムを穿いたまま海に入り、乾いた砂でこするという手順を5~6回行う予定でしたが小さい子供の冷たい視線に負けてしまい3回で断念しました。来年は仲間を増やして行いたいです。

今回フルカウントのデニムジャケットも着用し一緒にシーウォッシュを行いましたが、着用時間が短かったせいで取れ高がないので、紹介は割愛させていただきます。

シーウォッシュの結果は!?

シーウォッシュ前f:id:the1991:20210828094057j:plain

シーウォッシュ後f:id:the1991:20210828094106j:plain

シーウォッシュ前f:id:the1991:20210828094204j:plain

シーウォッシュ後f:id:the1991:20210828094200j:plain

シーウォッシュする前とシーウォッシュ後を比較する為に並べています。撮影環境が異なるので光の加減は多少違いはありますが、全体的に黒よりの濃い紺色から淡い紺色へと色落ちしている様子がうかがえます。

シーウォッシュ前f:id:the1991:20210828094243j:plain

シーウォッシュ後f:id:the1991:20210828094247j:plain

シーウォッシュ前f:id:the1991:20210828094321j:plain

シーウォッシュ後f:id:the1991:20210828094316j:plain

デニム自体の色落ちが進行したので、ヒゲと呼ばれる股付近のアタリは濃淡がはっきりしていい表情になってきました。デニム自体がタイトなので前ポケットにはスマートフォンやフリスクなどが入れられず、後ろのポケットもに財布などは入れられないので、左のバックポケットにニベアの缶を入れているアタリがあります。

シーウォッシュ前f:id:the1991:20210828094421j:plain

シーウォッシュ後f:id:the1991:20210828094425j:plain

今回のシーウォッシュで個人的に一番グッとくる箇所が、この腿部分の色落ちです。太ももから膝にかけて縦にすじが入るように色落ちしているいわゆる「縦落ち」が現れています。この濃い紺色と薄い紺色のコントラストが非常に美しいので、このまま育てていきたいです。

シーウォッシュ前f:id:the1991:20210828094459j:plain

シーウォッシュ後f:id:the1991:20210828094503j:plain

シーウォッシュ前f:id:the1991:20210828094643j:plain

シーウォッシュ後f:id:the1991:20210828094725j:plain

シワが寄る部分やハチノス部分は既に色落ちしていましたが、シーウォッシュを行ったことによって色落ちしている部分とそうでない部分の濃淡がはっきりした色落ちになっています。

タイトなリジッドデニムなので、バキバキのハチノスのアタリが出るかなと思っていましたが穿き込みの根性が足りなかったのか、うっすらとしかアタリがでていないのがちょっと残念です。

まとめ

2年穿き込んだデンハムのデニムをシーウォッシュと呼ばれる方法で洗った報告をさせていただきました。思ったよりも全体的に色落ちが進行し、メリハリのあるアタリが付いてくれたので羞恥心を感じながら行ってよかったです。

今回一緒にデニムジャケットも一緒にシーウォッシュを行いましたが、あまり大きな変化はありませんでした。おそらくある程度穿き込みや着込んでいないと効果は現れないと思います。シーウォッシュを行う場合はある程度穿き込んでから行う事をおすすめします。

 

この記事を書いた人
ちゃんべー

デニム・革靴・革小物など経年変化するアイテムの紹介に特化したファッションブログ「経年変化を嗜む」を運営する、北関東在住の30代会社員です。
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