先日自分への誕生日プレゼントという事で、オールデンの革靴を購入しました。今までカーフレザー(牛革)の革靴しか履いてきませんでしたが、今回購入したオールデンの革靴はコードバンと呼ばれる馬のお尻の革を用いた革靴となっています。
10万円を超える革靴は決して安い革靴ではないと思いますがせっかくいい革靴を購入したので、長く履きこむ為にも履きこむ前の手入れは非常に重要となってきます。また、今回はコードバンという今まで履いたことのない革を使用した革靴なので履き始める前に私が行った手入れを紹介させていただこうと思います。
1、埃を払いクリームで革靴に栄養補給
革靴は在庫として箱に入れた状態で保管されているので、新品の革靴を購入しても保管中に革が乾燥してしまい油分などが抜けてしまっている可能性があります。そこで購入したての革靴にデリケートクリームなどで油分を入れてあげ革に栄養を与えてあげる作業が必要になってきます。
- 馬毛ブラシでブラッシングを行い埃を落とす
- クリーム(コロニル1909)を革靴に塗り込む
- 豚毛ブラシでブラッシングを行いクリームを革の内側へ擦り込む
- 仕上げにグローブクロスで余分なクリームを拭き上げ
私の場合はすぐにでも履きたかったので、履き始めの際に行うプレメンテはシンプルに行いました。コードバンの革靴に限らず、革靴を購入した際にはプレメンテを行い革へ栄養を入れてあげる事で革が柔らかくなり足馴染みも良くなるので購入した際には行う事をおすすめします。
2、履く前に皺入れの儀式を行う

カーフレザーの革靴などと違ってコードバンの革靴は「革の宝石」などと言われるくらい光沢が強い事が特徴です。特に上の写真のように履き皺周辺は光を反射し独特な光沢を放ちます。この履き皺は一度皺が入ってしまうと二度と元に戻す事が出来ません。そこで、できるだけ左右対称になる様に狙った場所に皺が入る様にする方法を「皺入れ」や「皺入れの儀式」などと巷では呼んでいるようです。
皺入れを行わずにそのまま履いても勝手に皺が入りますが、綺麗な左右対称の皺を入れたい場合は履き始める前に皺入れを行う事で自分の納得のいく皺が入ってくれます。
皺入れの手順について
皺入れを行う場合は、デリケートクリームなどで革に油分を与えてあげて革を柔らかくしてあげると皺が綺麗に入ってくれます。また、革靴内に余分な空間があると綺麗な皺が入り辛くなるので、皺入れの際に履く靴下はとにかく厚手の物や靴下を二重に履くことをおすすめします。


- 皺の入れたいヶ所にボールペンなどで跡が付くように押し付けます
- ボールペンを押し付けながら、かかとを少しづつ上げて皺を入れていく
甲に2ヶ所皺入れを行いうっすらと皺が入り、あとはこのまま自由に履くだけで勝手に皺が深く入っていきます。綺麗な左右対称の皺が入ってくれることを期待しています。
3、つま先の削れ防止の為にトゥスチール取り付け
履き始めの革靴は甲が反っていないので歩行の際などにつま先部分が削れやすくなっています。そこで、上の画像のように革靴が地面と接する面のつま先に「 トゥスチール」や「ヴィンテージスチール」などと呼ばれる金属の部品を取り付ける方もいます。
トゥスチールを付ける事によってつま先を削れる事から保護する役割があり、ソール交換までの期間を遅らせる事によって革靴を長持ちさせる事ができます。
青山にお店を構える「ラコタハウス」では、 購入の際にほんの数分でトゥスチールを付けるサービスをやっているようだったのでお願いしてきました。ソールは削らずに上から取り付けを行ったようなので、時間も短くその場で作業していただきました。ただ、革靴の面積に対してトゥスチール自体が小さいので、ちゃんと保護できるかがちょっと不安です。(笑)
昨年購入したクロケット&ジョーンズの「オードリー3」もトゥスチールを装着してから履き始めました。
まとめ
私がコードバンの革靴を購入した際に、履き始める前に行った事を紹介させていただきました。トゥスチールの取り付けと皺入れは完全に個人の趣味みたいなところがあるので興味がある方は実践してみてください。
コードバンの革靴は初めての購入なので、手入れの方法など試行錯誤して自分流のメンテナンスを見出していこうと思います。今後履きこんでいき経年変化の様子などをお伝えできればと思います。
コメント
コードバンの革靴の光沢はやはり別格ですね。
購入した際の参考にさせていただきます。、